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21.06.11

今日は初日なので、《ベイビーシアターでのパフォーマーの心構え》の主たるところを少し。

◯赤ちゃんは特に、1番興味があることは、目の前にいるパフォーマーが何に興味を持って動いているのかということ。常に自分の好奇心を意識的に動かし、その気持ちに正直にパフォーマンスをする。
嘘や作ったような演技はNG。赤ちゃんは興味をもたない。

◯赤ちゃんに物を直接渡さない。少し遠くにおいて、触るか触らないかは赤ちゃんの自由な選択にする。

◯空間の中のどの場所に、どのくらいの月齢の赤ちゃんがいて、その赤ちゃんの状態、親の状態について、常に把握すること。

◯赤ちゃんの状態、首が座っているのかいないのか、起きているか寝ているか、どこを向いているか、何に興味を持っているか、ハイハイできるのか歩けるのか、、、
空間にいる赤ちゃんに合わせて、作品のテーマ、世界観、時間軸に合ったパフォーマンスを体験してもらえるよう拡大縮小させながら演じる。

◯常に他のパフォーマーがどこで、どの赤ちゃんにどんなパフォーマンスをしていたかを把握すること。
もし別のパフォーマーがゆったりとしたパフォーマンスを赤ちゃんにみせていたら、自分は速い動きで見せたり、質の違う動きをすることで、豊かな身体性を体験させることができる。逆だと赤ちゃんの体験が乏しく、つまらないものに感じさせてしまう。

◯赤ちゃん同士がコミュニケーションをとっている場合など、それはアートを介した他者との初めての貴重な体験になる。
そこはパフォーマーは邪魔をしない。

◯常に赤ちゃんと大人の状態に気を配り、赤ちゃんが泣いたり、何かストレスを感じているような状況があればパフォーマンスを途中でやめてでも、声をかける。

◯赤ちゃんにとってベイビーシアターが豊かな体験になるよう、親にも協力を促す。
パフォーマンスよりも優先させて声をかける。

◯常に作品のテーマや世界観、時間軸を意識しながらも、赤ちゃんに豊かな体験をもたらすことを優先して、赤ちゃんはもちろん、空間、共演者、大人、パフォーマンス、全てに意識を配って動くこと。

などなど、他にもやることいっぱい。
そして、実際には結構難しい。笑

だけどとっても刺激的‼️

赤ちゃん達、そして大人がリラックスできる良き時間になるよう頑張るぞぅ。

to R mansionとは、作品ごとに出演者、アーティストが集まる「とあるマンション」という意味のパントマイムをベースとしたパフォーマンスユニット。
劇場、ストリート、学校などで場に応じた作品を創り、幅広い世代に向けて発表。
「子どもによる 子どものための マイムプロジェクト」として子どもや親子を対象に身体表現遊びから作品を創るワークショップを展開中。
オフィシャルサイト http://tormansion.com

 

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