WSの時のお話

先週の「チャオ!バンビーニ!」のワークショップの時のお話。

いろんな身体表現のウォームアップをした後、
子ども達はグループに別れて、グループごとについたお題をもらって、
瞬時にそのお題の世界にある物を考えて身体のみで表現します。

それぞれのグループの発表を見ながら、どんなお題の世界なのか、
一人一人または数人で何を表現しているのかを想像して、思いついたら発言します。

はなびチームは海でした。

は「私達は海の世界を創るよ。海って何があったりいたりするかなぁ」
子1「島じゃない?」
子2「椰子の木!」
子3「椰子の実はこんな形…。」一人の子が腕をあわせて作った丸に、隣の子が丸を作ってそっとくっつける。(幼稚園生と小学生位の女の子同士。なんとも可愛い!)
子4「漂流物!」
子5「ひょうりゅうぶつ…?」
は「漂流物は、海に流れてただよってる物のことだよ。なるほど〜!どんなのがある?」

と聞きながら、心の中では
(あら?魚とか波とか言わないのかしら?いつもなら…)

漂流物に対してはみんなし〜ん…。

は「じゃあ他も考えてみる?海にいるものと言えば…」
子6「くじゃく!!」
は「くじゃく!!!!」

この時素晴らしいなと思ったのは、
誰一人として、その子に「海にくじゃくはいないよ」などとは言わなかったこと。静かにそのことにはっと胸をうたれながら

は「そうだね!海の底にくじゃくがいるだなんて想像しただけで凄く綺麗!それはいいね!」

と私が言った時のみんなの頷く表情と、くじゃくをやる!という意欲に満ちたその子の表情…。

知らない子同士が心を一つにした、なんとも美しい瞬間。

は「他にはどう?」
子7「魚とか?」
子8「波とか?」
子9「こんぶやる」
子10「僕カニ」

は「じゃあみんなでやってみよ。」

もっと脱線するかと思いきや、その後はわりとスタンダードでした。
そしてみんな自分の動きをさっと考えたり、年上の男の子が
「ここに来なよ。君はここ。」と配置を決めてくれたりして頼もしい。

そして発表。

私達のチームはすぐに海の世界!とみてる人達が口々に言いました。

「わかめ?」ときかれて「違います!こんぶです!」ときっぱりこたえるこだわりの強い表情の素敵さにドキッとしたり。

くじゃくは当たらないかも…と思って
「ファンタジーの海の世界だよ」と言うと
「くじゃく!」とすぐに当てられたりして。(わかった想像力も凄い!)

その時のくじゃくをやる!と言った子の小さなお花が開いたような笑顔。。
横で見ていてもはっとするほど可愛いらしい表情でした。
人間の心の美しさに溢れる表情でした。

それもこれもチームの子がその子のくじゃくを認めたから。

みんなも自分が表現をしたこと、伝わったことに、恥ずかしさに喜びが見え隠れした表情に、もう胸いっぱいでした。

「結果が全て」なんていう言葉もあるけど、決してそうではない。

結果にたどり着くまでの、一人一人の持つ行動や表現に対する思い。
不安、喜び、気持ちの揺れ、決心、願い、勇気……
決して結果には見えてこない過程の部分にこそある、人間の心のゆれや思いこそが重要。そこに人の大切なものが全てあると言っても過言ではない。

その過程を見たり、感じたりすることができるのは、ワークショップならでは。

表現や行動の表層的な部分には出てこない。

芸術も、完成したものだけが表にはあがるけど、その過程に人間の美しい瞬間は沢山ある。
でも。
やっぱり結果、その過程は何かしら、芸術に表れてるんだ、とも思う。
姿勢や熱量やその人の持つ雰囲気とか作品の凄みとかに伴って。

芸術だけじゃなく、なんでもそうかな。

結果が全てだとしか見れないと、あまりにも殺伐とした世の中になっちゃう。それは嫌だよね。

そういう意味でも、クリエーションの過程をともにしたり、それを見ることができるワークショップは、人同士の関係性においても非常に意義深いものだと思う。

親御さん達もいつも熱心に様子を見て下さっているから、きっとお子さん達のそういう部分の発見も沢山あるだろうと思う。
発表会の発表だけだとわからない部分。

ワークショップが終わった後は、各チームの表に出なかった、過程での子ども達の美しさやおもしろさで盛り上がります。

最終的に毎回!「子ども達って凄いね。そして素晴らしすぎる。。」とみんな胸いっぱいになってます。

大人も負けてられないぞっと。

子どもにも負けないおもしろく、人の心の美しさが光るクリエーションをしていかなきゃね!

といつも姿勢を正し直します。

来年はフランス人アーティストと一からクリエーションをして新作を創る。大変なことも美しいこともいっぱいあるだろうけど、今は希望を勇気にかえて頑張ろう。

既に構想を練りはじめております。

子ども達、いつも沢山のことを教えてくれてありがとう!!

はなび

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2 thoughts on “WSの時のお話

  1. ヒロユキ

    過程に人間の美しい瞬間が沢山ある。まさにその通りだと思います。
    海の題材に対してくじゃくは合わないはずなのに、それを否定しなかった事が何よりも美しい瞬間だったんでしょうね!!

    返信
  2. to R mansionto R mansion 投稿作成者

    ヒロユキさん

    まさにそう!
    誰かが言ったことに、間違いだよと否定するより、否定しないことの方が難しい時もあるんじゃないかなとさえ思いました。

    美しい時間は、優しさに満ちた時間と同義だと思います。

    返信

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